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共用部管理会社が介在していない管理組合は一般的に自主管理組合と呼ばれます。自主管理組合では、管理組合の財務を適切に管理し、透明性を確保する為にも会計業務を自身で行う必要があります。そこで管理組合の会計業務の概要を後述します。
1.仕訳の作成
仕訳は経理処理の基本であり、取引を記録する手続きです。
以下に、自主管理組合における典型的な仕訳例を示します。
収入の計上:組合員からの管理費や駐車場賃料等の収入を記録
支出の計上:共用部の小修繕や保守点検などの費用を記録
資産の増減:銀行預金からの入出金などを記録
2.仕訳から派生した帳簿の作成
貸借対照表
貸借対照表は、特定時点における組合の資産、負債、純資産を示す重要な文書です。
一般的な項目と計上するものは
資産:銀行残高、債権など
負債:未払いの請求書、借入金など
繰越金:「資産ー負債」で算出されます。
収支報告書
収支報告書は、一定期間内(通常1年間)に発生した収入と費用を示す文書です。計上される収入や支出は上述に記載された通りです。
3.領収書・点検報告書・完工報告書の綴り
上記の会計書類は領収書や点検報告書、完工報告書などに基づいて、作成されます。これらの書類は証憑となる為、保管する重要性が高い書類です。
4.入金管理(管理費等未収納リスト)
各組合員の管理費等はしっかり管理しないと、時効を迎え、回収出来なくなる怖れがあります。その為、各組合員の入金管理は非常に重要です。
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以上が会計業務を通して、作成する書類です。
管理組合の会計業務は重要な業務と言えますが、理事自身で行うのは日常の生活・仕事がある中、難しいものがあります。
株式会社MIJは管理のプロフェッショナルであるマンション管理士、建築士も在籍する会社です。自主管理組合における理事役員の成り手不足解消や収支改善を検討されている組合様は是非、相談してみて下さい。