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管理組合における役員の役割は非常に重大です。
とりわけ、マンション管理会社が介在しない自主管理組合は役員自身がやらなければならない業務が増えます。
こうした自主管理組合において、役員の高齢化や住戸の賃貸化という問題が浮上しています。
高齢化について
役員の健康と能力
役員が高齢化すると、体力や精神的な健康状態が影響を及ぼす可能性があります。組合の運営には、物理的な作業(日常的な清掃など)やストレスのある状況(漏水などの緊急対応)も含まれるため、高齢者には負担となる場合があります。
情報へのアクセス
高齢の役員が新しいテクノロジーや情報へのアクセスに不慣れな場合、運営上の情報共有やコミュニケーションが難しくなることがあります。また新しいアイディアや視点を取り入れる為には、こうした情報へのアクセスは重大な役目を果たします。
住戸の賃貸化について
実際に居住する組合員と賃借人の価値観の違い
住戸の賃貸化が進むと、実際に居住する組合員と賃借人は価値観が異なる為、コミュニケーションや利害関係の調整が必要です。組合の規約や細則の周知などを徹底することが重要です。
実際に居住する組合員と外部に住む所有者の価値観の違い
実際に居住する組合員はマンションを綺麗に保ちたいという価値観が強いと見受けられます。
一方で外部に住む所有者は管理費会計や修繕積立金会計の収支を気にすることが多く、ここにギャップが生じます。
組合として、どのように意思決定を統一するかは重要なことである為、このギャップはその障壁になることが考えられます。
解決方法
これらを解決する為には、大きな労力を要することが予見されますが、一例を挙げてみます。
世代間交流・協力
若い世代の組合員と高齢の組合員が連携して、組合の運営に参加することで異なる視点やアイディアを取り入れることが出来ます。
組合の広報活動
住民や外部の所有者に向けて、組合が現時点で取り組む課題などを広報として共有することで問題意識を共有することが出来ます。
これにより組合の意思統一が図りやすくなると考えられます。
マンション管理の相談はMIJへ!
そうは言っても、これらの問題解決はなかなか難しいものがあります。
株式会社MIJは管理のプロフェッショナルであるマンション管理士、建築士も在籍する会社です。自主管理組合における理事役員の成り手不足解消や収支改善を検討されている組合様は是非、相談してみて下さい。