2025.05.28
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マンション管理会社とは何なのか?なぜ存在するのか?
「マンション管理会社とは何なのか?なぜ存在するのか」
管理組合の業務は、マンション標準管理規約に次のように定められています。
管理組合の業務
1、管理組合が管理する敷地及び共用部分等(以下本条及び第48条において「組合管理部分」という。)の保安、保全、保守、清掃、消毒及びごみ処理
2、組合管理部分の修繕
3、長期修繕計画の作成又は変更に関する業務及び長期修繕計画書の管理
4、建替え等に係る合意形成に必要となる事項の調査に関する業務
5、適正化法第103条に定める、宅地建物取引業者から交付を受けた設計図書の管理
6、修繕等の履歴情報の整理及び管理等
7、共用部分等に係る火災保険、地震保険その他の損害保険に関する業務
8、区分所有者が管理する専用使用部分について管理組合が行うことが適当であると認められる管理行為
9、敷地及び共用部分等の変更及び運営
10、修繕積立金の運用
11、官公署、町内会等との渉
上記のように、管理組合の業務は多岐にわたります。
なぜ管理会社が存在し、業務を委託しているのか?
上記の業務の実施には、多岐にわたる専門的な知識とスキルが必要です。住民だけではこれらの業務を効率的かつ正確に行うのは難しく、管理会社がこれらの役割を担うことで、マンションが円滑に運営されます。さらに、膨大な管理業務を住民がすべて担当すると、時間や労力がかかり、住民の負担が大きくなりますが、管理会社がその業務を引き受けることで、住民は快適な生活環境を享受できるようになります。
また、管理会社は複数のマンションの運営経験を持っており、効率的な管理ノウハウを蓄積しています。定期的な点検や修繕スケジュール、予算管理、住民との調整などを専門的に行い、マンションの維持管理をスムーズに進めます。さらに、清掃業者、修繕業者、などと提携しており、住民が業者と個別に契約を結ぶ手間を省き、適切なタイミングで業務を実施できます。
マンション内で発生する設備の故障、災害時の対応なども、管理会社が専門的に解決します。これにより問題が迅速に処理され、住民の負担が軽減されます。法令や規則を遵守することが求められるマンション運営においても、管理会社は法律に則った適切な運営をサポートし、法的な知識を提供します。
さらに、住民間の意見交換や調整が必要な場面でも、管理会社が間に立つことで円滑なコミュニケーションを促進します。住民への情報提供や連絡業務を担当し、全員が同じ情報を共有できるようサポートします。このように、管理会社はマンション運営における重要な役割を果たし、住民にとって快適で安全な生活環境を提供しています。
まとめ
専門的な知識、住民の負担軽減、専門業者との連携、法令遵守と適正な運営など、さまざまな理由から、多くのマンションでは管理業務を管理会社に委託しています。これにより、マンションの運営が効率的かつ円滑に行われ、住民の生活がより快適で安全なものとなります。