2025.05.20

  • column

マンションのゴミ問題について

皆様、こんにちは!
MIJの橋立です。

今回はマンションのゴミ問題についてお話させていただきます。ほとんどの管理組合でも一度くらいは議題に上がったことがあるのではないでしょうか。

どういった問題が起きているのか?

  1. ゴミ捨て時間の違反
    決められたゴミ捨て時間を守らないことで、カラスや猫がゴミ袋を破ったり、ゴミが散乱したりすることがあります。特に夏場は腐敗が進みやすく、悪臭や衛生面でのリスクが高まります。また、これが原因で住民からの苦情も増加し、周囲の環境にも悪影響を及ぼします。

  2. 入居者のルール認識不足
    ゴミ出しのルールを十分に理解していない入居者が多く、特に初めて引っ越してきた住民は自治体ごとの細かな分別ルールに不慣れです。その結果、誤った方法でゴミを出してしまうことがあります。分別の種類が多い地域や収集日が頻繁に変わる場所では、ルールを守ること自体が難しくなることもあります。

  3. ゴミの量の急増とスペース不足
    引っ越しシーズンや大型連休などでゴミの量が急増すると、ゴミ置き場が収容しきれず、ゴミが溢れ出ることがあります。これにより景観や衛生面に悪影響を与え、住民の不満が高まることが懸念されます。

  4. ゴミ分別の不徹底
    自治体ごとに厳密に定められたゴミ分別ルールを守らない場合、ゴミが回収されず、ゴミ置き場に残ることがあります。これにより悪臭や害虫の発生が引き起こされ、住民の不満が高まります。特にリサイクル可能なゴミの分別が不十分なことが問題視されがちです。

  5. ゴミ置き場の不衛生状態
    ゴミ置き場が清掃されていないと、生ゴミの汁が流れたり、強い悪臭が周囲に広がることがあります。これが住民の生活環境に影響を与え、場合によっては新規入居者の減少や退去希望者の増加を招くことがあります。

  6. 外部からの不法投棄
    ゴミ置き場が道路に面している場合、近隣住民や通行人による不法投棄が問題となることがあります。不法投棄されたゴミは分別がされていないことが多く、見た目が悪くなるだけでなく、管理の負担も増大します。

考えられる原因は何なのか?

  1. 入居者のルール認識不足
    ゴミ出しのルールを十分に理解していない入居者が多く、特に初めて引っ越してきた住民は自治体ごとの細かな分別ルールに不慣れです。その結果、誤った方法でゴミを出してしまうことがあります。分別の種類が多い地域や収集日が頻繁に変わる場所では、ルールを守ること自体が難しくなることもあります。

  2. ゴミ置き場の設計・設備の問題
    ゴミ置き場の設計や設備が不適切な場合、さまざまな問題が発生します。例えば、密閉型のゴミ収集ボックスがないと、カラスや猫がゴミを荒らして散乱させ、衛生的な問題が生じます。また、収容スペースが足りないとゴミが溢れ、見た目や衛生状態に悪影響を与えることになります。

  3. 情報伝達やコミュニケーションの不足
    ゴミ出しのルールが入居者にしっかりと伝わっていないと、誤解やルール違反が起こりやすくなります。入居時に配布された案内資料を読んでいない、またはルール変更が周知されていないことが原因となります。特に外国人入居者が多い場合は、多言語対応が不十分で情報が伝わりにくくなることもあります。

  4. 季節やイベントによる影響
    引っ越しシーズンや大型連休などの特定の時期には、通常より多くのゴミが出るため、ゴミ置き場が一時的に混乱することがあります。特にダンボールや粗大ゴミなどの大量廃棄物は、分別や収集ルールを守らないことが多く、トラブルを引き起こしやすい状況となります。

管理組合と管理会社の対応手順と具体例

段階的対応
ゴミ捨てルール違反が発覚した場合、段階的に対応することが効果的です。

  • 初期対応:まず、入居者全体に対してゴミ捨てルールを守るように周知します。ポスターや全戸配布のお知らせを活用し、全員に改善の機会を与えます。

  • 改善が見られない場合: それでも改善されない場合、問題となるゴミ袋を調査し、違反者を特定します。ただし、プライバシーに配慮し、個別の注意喚起は慎重に行いましょう。

  • 注意喚起: 初回は丁寧に説明し、繰り返される場合には警告文を発行したり、場合によってはペナルティの設定も検討します。

 分別ミスによる未回収ゴミへの対応

分別ミスでゴミが未回収となると、悪臭や害虫が発生し、問題を引き起こします。この場合、管理組合と管理会社が主体となって住民への啓発を行います。

  • 周知活動: ゴミの分別ルールを分かりやすくした資料を配布し、掲示板やゴミ置き場に注意喚起を行います。

  • 未回収ゴミへの対応: 未回収のゴミが特定の袋に集中している場合、写真を撮影し、「正しい分別をお願いします」と掲示することも効果的です(トラブルに発展することもあるので対応は慎重に)。

  • 入居者主導での分別: 管理組合と管理会社側がゴミを分別することは推奨されません。入居者に正しい分別を促す環境を作ることが重要です。

季節ごとの特別対応(引っ越しシーズンや長期休暇など)

引っ越しシーズンや年末年始など、ゴミが通常より多く発生する時期には、事前に対策を講じることが必要です。

  • 臨時収集場所の設置: 一時保管スペースを設け、通常のゴミ置き場とは別に臨時の収集場所を用意することで、ゴミの溢れを防ぎます。

  • 特別ルールの導入: ゴミの種類や収集日の特例を住民に周知し、ルールの遵守を促進します。

  • 臨時清掃や収集の依頼: 清掃業者に臨時の清掃や収集を依頼し、ゴミ置き場の衛生状態を保つことが重要です。

その他ゴミ問題解決に役立つ設備やアプリ等

1. 密閉型ゴミステーションやゴミ収集ボックス

密閉型ゴミステーションやゴミ収集ボックスを設置することで、ゴミ置き場から発生する悪臭や害虫を大幅に減らすことができます。これらの設備はゴミを外部にさらさず密閉するため、周囲への影響を最小限に抑えます。さらに、耐久性に優れた素材を使用しているため、屋外設置でも長期間使用可能です。設置には費用がかかりますが、入居者満足度の向上やトラブルの減少といったメリットを期待できます。

2. ゴミ置場のセキュリティ設備

不法投棄や外部からのゴミ投げ込みを防ぐために、防犯カメラやセンサーライトの設置が効果的です。防犯カメラは実際に稼働していなくても、「監視中」の表示だけで抑止効果が期待できます。また、鍵付きのゴミステーションを導入することで、入居者以外の利用を防止することができます。

3. 便利なアプリやAIチャットの利用

これは一部の自治体になってしまうかもしれませんが、ゴミ分別促進アプリ「さんあーる」ゴミ分別促進アプリ|さんあ〜る|株式会社ディライトシステムの活用や、例えば東京都目黒区では目黒区公式LINEを友達追加し、聞くだけでゴミの分別方法が分かる便利なサービスがあります。
各自治体のHPを確認し、こういった便利なサービスを周知するのも問題解決には効果的かもしれません。

まとめ

マンションや賃貸物件におけるゴミ問題は、運営面だけでなく、入居者の生活環境や物件の価値にも深刻な影響を及ぼします。管理組合や管理会社は、入居者目線でのゴミ管理の重要性を理解し、清潔で便利なゴミ置き場の提供に努めるべきです。ゴミ問題を放置すると、悪臭や景観の悪化が招き、入居者の不満が高まることで退去者が増え、新規入居者の減少を引き起こす可能性があります。そのため、問題が発生する前に適切な対策を講じ、事前に防ぐ「予防」が重要です。住民の満足度を高めることで、物件の価値を保ち、長期的な安定した運営が実現できるでしょう。

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